信用取引で株を空売りしたらいきなりお金が手に入るの?

空売りしたときのお金はどこへ?

株の信用取引の特徴として、株を持っていない状況でいきなり売ることができるというものがあります。そのため、この銘柄は確実に下がると思った株を売ってしまい、利益を上げることが可能なわけですが、売ればその分の現金が入るはずですよね。では、信用取引では、一円も持っていない状態で株を売り、お金を手にすることは可能なのでしょうか。もしこれが可能であれば夢のような錬金術といえますが、当然、そんなに甘くはありません。

証券会社が預かったあとに株と交換で客に払う

では、株を売ったときに発生するお金はどこに消えるのかというと、証券会社が預かるという形になるのです。そして、客が株の買い戻しを行ったときに証券会社は客に預かっていた現金を払うという流れになります。たとえば、客が10万円分の空売りを行ったとします。売った株は証券会社から借りたものです。その銘柄の値が予想通り下がり、5万円で買い戻して証券会社に返します。そして、証券会社は10万円を客に払い、客は5万円の儲けを手にするということになるわけです。

空売りした株が値上がりして返済できないときは

では、空売りした銘柄が、そのあと値上がりしてしまった場合はどうなるのでしょうか。この場合もそれほど難しい話ではなく、売った株数と同じ株数を買い戻して、証券会社に返してお金を受け取るだけです。ただ、あまりにも値上がりしてしまった場合、客が手持ちの現金では買い戻せないという事態が発生することがあります。株を返す期限が過ぎれば、当然、証券会社は回収に乗り出すことになるので、貸金業者に債務を返せないと似たような状態になるのです。

証券会社から借入れることで自分の資産以上のお金で株式投資が行える信用取引は、投資を行う上で知っているべき方法です。ただし、メリットもデメリットも正しく知識を持った上で運用を行う必要があります。